ずっとキャリアウーマンになりたいと思っていました。もともと働くことが好きで、学生時代は不動産会社の営業サポートや飲食店での接客のアルバイトに注力。就活では、「自分自身が商品になる仕事が合ってそう」「間取りを見るのが好き」という理由で不動産業界を志望しました。そのなかでも人の良さに惹かれてワンディアールに入社。当初からバリバリ働きたい!と前のめりでした(笑)。その勢いのまま入社一年半で「リーダー」という役職に昇進し、その3ヶ月後にはさらに管理職に抜擢されました!異例のスピード出世はうれしい反面、未知の領域に戸惑いました。営業マン時代は、お客様に対して「ここまで言おう」「これ以上言ったらまずいな」という匙加減を、お客様の反応を見ながら何となくできてしまっていました。でも、管理職の仕事は、今まで感覚でやっていたことを言語化して伝え、チームメンバーを導いていく責任が生じます。なぜなら指示が的確でなければメンバーは適切な動きができず、結果、お客様を不幸にしてしまうから。そうならないようしっかりと考える機会が増えました。
チームメンバーが担当しているお客様で、なかなかご決断できない方がいらっしゃいました。そこで、お客様に納得して決めていただけるよう、お話する内容や資料を入念に準備するようアドバイスをしました。そのうえで長時間接客をするも、お客様はその場では結論を出せずに帰られてしまいました。営業所の皆で応援していたこともあり、そのメンバーは期待に応えられなかったことが悔しかったんでしょう。お客様を見送った後、号泣しながら戻ってきました。でもここであきらめさせてはいけない。まだできることがあるはず!とメンバーを励まし、お客様への手紙を書いて投函することに。するとその翌日、「この物件に決めます」とお電話がありました!メンバーは飛び上がって喜び、私も自分のことのようにうれしく、これが管理職のやりがいなのかと実感しました。
“キャリアウーマン”という響きは、なんだかもう古い気がします。そのイメージは、仕事一筋でバリバリやっている感じ。でも、私の理想はただ仕事ばかりしている人じゃなく、いつも楽しそうで周りの目を惹きつけ、頼りにされ、憧れられる人!もちろんプライベートも充実しています。「平野さんに憧れて入社しました」と言ってくれる後輩たちのためにも、「まだまだ男性のイメージが強い業界だけど、女性だってもっと活躍できるんだよ」ということを私が示していきたいです。それにはまだまだ知識も経験も足りない。それを埋める努力をしながら、メンバーとの年齢が近いことを生かし、近い距離感で話しやすく相談しやすく慕われる管理職でありたいと思っています。さらに、自分自身が成長角度を上げる意識を持ち、どこまでも上へ、いけるところまでのぼりつめたいです!